【1】第三者評価機関名 | (有)保健情報サービス |
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評価調査者研修修了番号 | SK15120 福-192 |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 本園40名、地域小規模児童養護施設6名×3ヶ所 | |
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施設長氏名 | 田中 佳代子 | 所在地 | 鳥取県 | |
URL | https://www.tottorikodomogakuen.or.jp/ | |||
開設年月日 | 1948年01月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 鳥取こども学園 | |
職員数 | 常勤職員 | 49名 | 非常勤職員 | 7名 |
専門職員 | 保育士 | 25名 | 児童指導員 | 8名 |
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家庭支援専門相談員 | 2名 | 里親支援専門相談員 | 2名 | |
セラピスト | 1名 | 看護師 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 本園定員6~7名×6ホーム、地域小規模児童養護施設定員6名×3ホーム | (イ)設備等 | ゲストハウス 1ヶ所 |
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(ウ) | 一時保護所 1ヶ所 | (エ) | 共用体育館 1ヶ所 | |
【3】理念・基本方針 | 法人の理念 1)キリスト教精神に基づいた「愛」の精神 子ども一人ひとりのありのままを受容し、子ども一人ひとりのかけがえのない命を育み、育てることを使命とする。 2)職員自身が自らを見つめ、問いかけながら生き、子ども達を一人の人間として認め、職員と子どもが共に育ちあう。 3)小舎制を基盤とした家庭的な養育体制のもと、ホームでの生活を大切にする。 4)子どもの権利条約に基づく「子どもの最善の利益」を追求する。 5)学園の3つの大切なきまり ①自分も他人も大切にする ②人間の尊厳を養う ③問題はすべて話し合いで解決する。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・独立して一時保護所を持ち、積極的に一時保護やショートステイを受け入れ支援 ・小規模グループケアの先駆的施設 ・組織的な人材育成 ・地域との連携 |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2017年07月13日(契約日)~ 2018年02月18日(評価結果確定日) | |||
受審回数 | 2回 | 前回の受審時期 | 平成26年度 | |
【6】総評 | キリスト教社会事業の先駆的・献身性に支えられた信念と実践に基づき、1906年に創設。創立111年を迎えている。キリストの『愛』を理念に子どもや職員と共に、地域に根差し信頼厚く全国を牽引している。今後、小規模化・個別ケアの一層の充実を図り、施設ケアの専門性を生かした「日本型社会的養護(仮称)」の構築を目指している。 ◇特に評価の高い点 ・理念を意識した小規模ホームの高い質の継続性 理想的な小規模ホームのあり方を法人として追求し、それに従った人的、物的環境を整え常に見直し改善を行っている。理事長は理念である「自分を大切に 他人も大切に」を職員や子どもに日々周知徹底し、常に意識をもたせることでそれぞれがより家族的なホームを構築しようとしている。 8割の子どもが「大切にされていると感じている。」いうことは、「管理と強制では人は育たない」「規則で子どもは育たない」という理事長や幹部職員等組織的なチーム力と日々の研鑽と継続性の成果である。これらにより、法人の目指す「日本型社会的養護」の追求と高い質の継続性に大いに期待したい。 ・虐待に繋がらない虐待防止早期対応の推進 県東部地区の市町と連携を図り、ショートステイから一時保護への移行等による定期的な支援は、保護者の子育てのSOSを受け止め虐待等緩和を推進している。これまでは、虐待等のおそれのある家庭への対応は、児童相談所の介入により一時保護等が行われていたが、こども学園のショートステイ、トワイラウト等の受入れ体制の充実にともない、市町の要保護児童地域対策協議会を主として関わりのある、家庭の心強い後方支援の役割を担っている。 このことは、虐待への予防的な取組として「虐待に繋がらないような新たな対応やシステム」を構築している。虐待の早期対応は車の両輪であり、法人の取組みは全国的なモデルになる。 ◇改善を要する点 ・地域小規模グループホームの円滑な運営について 3ケ所の地域小規模グループホームは、それぞれ子どもを中心により家庭的養育の充実が図られており評価できるが、個々の職員の負担も多く、本園との協力体制の強化や業務内容等について職員と検討してより良い体制に構築されるよう、全国的な広がりが予想される地域小規模事業の推進も鑑み、その先駆的モデルとして解決策の検討に大いに期待したい。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 全般的に高い評価をいただいていることは、今の取組を継続するための確信も出来、モチベーションの向上につながります。ただ、施設としての取組姿勢は、これでいいと満足するのではなく、常に子どもの最善の利益と権利保障の追求を怠らない歩みこそ子どもに寄り添う基本と認識しておりますので、基本姿勢を絶えず頭において歩みたいと思います。常に子どもを中心に、社会のニーズや動向も把握しながら、子どもや保護者の意見を反映しながら、施設を運営したいと思います。また、地域小規模における課題やb評価・c評価につきましては、施設としての課題でもあり、職員内で共有し、今後も改善に取り組んでゆきます。 |