【1】第三者評価機関名 | (一財)大阪保育運動センター |
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評価調査者研修修了番号 | SK18238 SK15201 0901C008 |
【2】種別 | 乳児院 | 定員 | 18名 | |
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施設長氏名 | 平瀬 まり子 | 所在地 | 大阪府 | |
URL | ||||
開設年月日 | 2017年07月01日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 大阪福祉事業財団 | |
職員数 | 常勤職員 | 13名 | 非常勤職員 | 12名 |
有資格職員 | 保育士 | 31名 | 調理師 | 5名 |
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看護師 | 5名 | 栄養士 | 1名 | |
臨床心理士 | 1名 | 家庭支援専門委員 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | キッチン、入浴室、トイレ、居室2を兼ね備えたユニット×3 キッチン、入浴室、居室を兼ね備えた親子生活訓練室 | (イ)設備等 | 心理療法室、保育室、相談室×3 |
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(ウ) | ホール | (エ) | ||
【3】理念・基本方針 | 運営理念:児童福祉法及び、法人綱領に基づき、社会的養護を担う乳児院の役割を認識し、子どもの最善の 利益を追求します。 基本方針:1、家庭的環境のもとで、安全で安心して暮らせる養育をめざします。 2、一人ひとりの子どもが大切にされ、愛されていると実感できる養育をめざします。 3、幸せな未来になるよう子どもの育ちを繋げていきます。 4、子どもと家族が、安心して一緒に暮らせるように援助します。 5、地域社会との交流を深めるとともに、地域の子育てを支援します。 6、誰もが「生まれてきてよかった」と思える平和な社会を築きます。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ・6人の乳幼児が1ユニットで生活する小規模化と家庭的養育を進めています。 ・大阪市と契約しショートステイ事業と病児・病後児保育事業に取り組んでいます。 ・親子行事(親子クッキング、親子で遊ぼう)を積極的に取り組んでいます。・地域の子育て支援(ほっこり)を取り組んでいます。 | |||
【5】第三者評価の受審状況 | 2019年06月05日(契約日)~ 2019年12月21日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | - | |||
【6】総評 | くるみ乳児院は社会福祉法人 大阪福祉事業財団すみれ乳児院の45年間の歴史を引き継ぎ、2017年7月1日に鶴見区に開院しました。国の推進する「新しい社会的養ビジョン」を視野に入れ、小規模グループケアと家庭的養育を実現するために、6人ずつのユニットを3つ備えた18名定員の施設です。建物は少し大きめの「お家」のような設計で、地域に溶け込んだ外観です。ユニット内には、キッチン・お風呂・トイレ・ベランダがあり、洗濯機も子どもたちの生活の場(ユニット内)に設置しています。洗濯物も子ども達の見える所で干したり子どもたちとたたんだりしながら「家庭的」養育とは何かを考え続けながら実践しています。入所から退所まで担当養育制を基本にし、子どもとの愛着関係の形成を図っています。 ◇特に評価の高い点 ○施設の建設にあたっては、小規模グループケアにおける家庭的養育の実施に向けて、設計の段階から職員が関わり職員の意見を反映しています。合わせて子どもや保護者の人権やプライバシー保護の観点から、人権に配慮した環境整備をしています。 ○法人の倫理綱領と基本方針を子どもの立場と言葉に置き換えて表現した「くるみ乳児院憲章」は、憲章委員会において一つひとつの条文を職員間で検証し、その内容を説明文としてきめ細かく文書化するなど、養育・支援について全職員の標準化に努めています。また、職員が手づくりした条文の日めくりカレンダーを、施設内の随所に常置し、職員をはじめ保護者や訪問者にその養育精神を周知しています。 ○当機関の実施した保護者アンケートから職員に対する信頼度の高さが窺がえました。毎月発行する機関紙「ふれあい」は、わかりやすい紙面づくりで事業内容や子どもたちの生活する様子を発信し、乳児院と保護者をつなぐ架け橋になっています。親子クッキングや親子で遊ぼうなどの保護者が参画する親子行事を工夫し、養育担当者を中心とした関係づくりの機会となっています。 ◇改善を求められる点 ○くるみ乳児院憲章やのびのび目標で養育・支援の目標を具体化していますが、さらに家庭的養育と発達保障を統一しながら実践を深めることを期待します。 ○開院から三年目に入り、地域との交流を深めるための活動や行事に積極的に参画し始めています。一方で、地域の関係機関や団体との連携・協働といった点では、具体的な取り組みに至っていません。地域の状況把握に努め、非常災害時の連携も視野に入れた鶴見区内のネットワークづくりを期待します。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 2017年7月1日に開所ました。すみれ乳児院での養育実践、子どもの人権擁護や、保護者支援等含め、引き継ぐ部分と、定員18名と小さな施設ですが、だからこそできる支援を構築し、国の推進する家庭的養育をユニット形式で、行ってきました。3年目に入りこの2019年秋に第三者評価受審を受けることで、養育の面での評価できること、課題がはっきりしてきました。保護者の方のアンケートの結果がコメントにもあり、新施設として手さぐりで支援、援助を行ってきましたが、自信に繋がる内容でした。しかし、理念や支援計画や内容等を、より丁寧に保護者に伝える工夫が求められています。施設運営、人材育成、地域との関連機関等の連携、アフターケアー、里親支援等、実践と計画、マニュアル整備等をすすめていく必要がある事もはっきりしてきました。 今後はこの課題を、専門職や職員一人ひとりが、主体的に考え、職員集団で討議していきます。 |