社会的養護施設第三者評価結果 検索

樹学園

【1】第三者評価機関名 (一社)いばらき社会福祉サポート
評価調査者研修修了番号 SK18030
SK2023002
SK2022004


【2】種別 児童養護施設 定員 35名
施設長氏名 小堤 由美子 所在地 茨城県
URL https://tsutsumikai.com/tachikigakuen/
開設年月日 2009年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人つつみ会
職員数 常勤職員 23名 非常勤職員 4名
有資格職員 児童指導員 9名 保育士 9名
調理師 2名 臨床心理士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 1人部屋 30室 2人部屋2室 (イ)設備等 冷暖房設備、非常通報装置(消防)、屋内消火栓、防犯カメラ、Wi-Fi、合併浄化槽、屋外遊具、グラウンド
(ウ) 幼児室 食堂 談話室 多目的室 自活訓練室 ショートステイ室 浴室 脱衣所 トイレ 医務室 静養室 心理療法室 面会室 衣類倉庫 (エ) 園長室 職員室 厨房 厨房事務室 宿直室  休憩室 男子更衣室 女子更衣室 洗濯室 職員トイレ 調理員トイレ プレハブ倉庫 非常災害倉庫  
【3】理念・基本方針 理念:憲法、児童福祉法、児童憲章、児童の権利条約の精神を理念として、養護を要する児童に対して、心身ともに健やかに育成されるよう、最善の利益を図ると共に、児童個々の人格を尊重し、将来の自立に向けてできる限りの支援を行う。

基本方針:児童一人ひとりの生活の安定を図るために、深い愛情、正しい知識、広い視野、専門的技術をもって児童養護に努め、思いやりを持つ豊かな人間性を養い、心身ともに健全な社会人となるよう児童の育成にあたる。
また、地域行事に参加して地域との交流を深め、児童養護施設の専門的機能を広く活用すべく、その機能強化を推進する事業を行う。
①個々の尊重②成長発達を支援③自立支援
【4】施設の特徴的な取組 ・敷地内に特別養護老人ホームがあるため、世代間交流の機会がある。
・学習ボランティアの定期的な訪問により、児童の学習面を支援している。
・学生の施設実習指導を丁寧に行うことで、実習生の入職者が続いている。
【5】第三者評価の受審状況 2023年10月01日(契約日)~ 2024年02月05日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和2年度
【6】総評 特に評価の高い点:・樹学園には、全職員が参加するグループ会議や委員会会議、専門職会議などにおいての話し合いが、グループ長会議から職員会議を経て運営会議へとつながる仕組みが整えられており、全職員それぞれの意見が運営に反映される体制が構築されています。施設長と職員間の連携がスムーズであり、オープンフラットな話し合いの風土が醸成されている中で、施設長は職員の意見を取りまとめ、施設運営や改善など業務の実効性を高める過程において職員からの信頼の下で常にその指導力を発揮しています。
・地域小規模化の実現による職員の配置などにより、一人ひとりの職員が過重労働にならないよう園全体でワーク・ライフ・バランスに配慮した取り組みが行われています。近年増加傾向にあるショートステイの子どもの受け入れ等、多様な対応を必要とされる就業状況の把握も丁寧に行い、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
・運営規程や事業計画に地域と子どもの交流を謳っており、地域の行事にダンスのチームとして参加したり、園の行事に地域の方々を招待したりと地域との交流が積極的に行われています。
・子ども達は、地域の友人が遊びに来たり、買い物や通院など、子どもの必要に応じて地域の社会資源を利用したりと地域と深く関わりながら、職員への信頼の下でそれぞれが自己表現できる温かみのある環境の中で一人ひとりが伸び伸びと暮らしています。
・嘱託医との連携がスムーズであり夜間の対応や感染症への早期対応やアドバイスなどが実施されています。静養スペースの拡充も図られ、分離しなければいけない場合においてもプライバシーが保てるよう配慮されるようになっています。

改善を求められる点:・単年度の事業計画に法人で定めている中・長期計画を明記して、全職員に周知し、共有されることに期待します。
・事業計画周知について、子ども達には年度初めの児童会議において年間行事等子どもに直接関係する事についての説明、保護者等には学校行事や施設行事を案内するに留まっていますが、行事計画以外の事業計画の主な内容についても分かりやすく工夫した上で周知されることに期待します。
・職員一人ひとりが将来の目標設定を描けるような具体的な内容の「期待する職員像」を明確にした上で、教育・研修の基本方針や計画を策定されることに期待します。
・施設長が昨年度途中での内部昇格人事であることから、前任の職責をそのままにしている部分が散見されます。管理者による職責の抱え込みともなりかねずBCPの観点からも権限の譲渡や職員の登用が期待されます。
・コロナ禍であることから各種行事や活動の参加が制限されていた面はありますが徐々に緩和が見受けられています。今後の活動や支援の広がりに期待します。
・キャリアパスや人事考課制度などを取り入れた人事基準を明確にすることに期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回の受審により、全職員で支援の振り返りが出来ました。
良い評価を頂いた点は今後も継続に努力し、さらなる支援の質の向上を目指します。
改善の必要な点においては、職員周知と共有に努め、さまざまな職種の参画のもとで
改善に向けて取り組みたいと思います。
また、今後も関係機関と連携して入所児童一人ひとりの適切な養育に努めてまいります。

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