【1】第三者評価機関名 | (特非)ふくてっく |
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評価調査者研修修了番号 | SK2021201 SK18234 S2020125 1201C029(大阪府) |
【2】種別 | 児童養護施設 | 定員 | 45名 | |
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施設長氏名 | 桑原 位修 | 所在地 | 京都府 | |
URL | http://www.maizurugakuen.org/ | |||
開設年月日 | 1946年10月13日 | 経営法人・設置主体 | 社会福祉法人 舞鶴学園 | |
職員数 | 常勤職員 | 29名 | 非常勤職員 | 6名 |
有資格職員 | 社会福祉士 | 3名 | 保育士 | 1名 |
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心理士 | 1名 | 精神保健福祉士 | 1名 | |
管理栄養士 / 栄養士 | 1名 / 1名 | 調理士 | 1名 |
施設設備の概要 | (ア)居室数 | 小舎ユニット6棟 各10室 | (イ)設備等 | |
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(ウ) | (エ) | |||
【3】理念・基本方針 | 【理念】 子どもは社会によって守られるべき存在です。そして出来るだけ良質な観光で育まれるべき存在です。本来、子どもは自らが育つ力を有しています。その力を引き出すためには、大人との交わりを基底とした保育・養育という過程が必須条件です。当法人では、児童福祉法に則り、子どもが幸せに生きていくことを目的として、すべての子どもの最善の利益を守るために、その役割を果たして参ります。さらに、相談事業や家庭支援等の地域貢献に努めます。 【基本方針】 ~養育の質を確保するために~〈スローガン〉SINCE1989 (1)暴力やいじめのない生活 (2)みんなでつくる生活 ≪あらゆる暴力的≫行為の否定と弱者が守られ安心いて暮らせる生活を根幹に据えて、自分を見つめる力や他者への優しさ、思いやりを育む生活を主体的に体験できる生活を目指します。 |
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【4】施設の特徴的な取組 | ■小舎制導入20年で積み上げてきた養育文化(各家年間予算で運営、毎月の家会議、行事は実行委員が推進) ■子ども会(小学生以上による会長選挙、役員会、合宿など)、および小・中・高校生会など、子どもの主体的な生活 ■あしなが教育基金(進学等のための独自の自立支援基金)の支援で毎年進学希望者は増加している。 ■地域支援(子育て短期支援事業、学童保育、NPOおでかけほっと子育て広場) ■日韓交流事業(平成5年開催のアジア交流事業がきっかけとなり、平成17年以来25年あまり継続。子どもたちにとって希望の事業) |
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【5】第三者評価の受審状況 | 2021年11月30日(契約日)~ 2022年06月17日(評価結果確定日) | |||
前回の受審時期 | 平成29年度 | |||
【6】総評 | 【評価の高い点】 ■子どもの力を信じ、子どもを中心に据えた養育・支援を目指すという理念・基本方針が徹底しています。 さらに理事長、施設長は子どもの養護方針の基礎として、子どもの権利擁護と子ども自身が自他の権利について正しい理解を促すことを説き、職員と子どもたちもよく理解して施設における共生生活を保持しています。その状況の確認と不適切な事案の早期発見や防止の取組も徹底しています。 ■職員間に、理事長・施設長の児童福祉についての高い使命感と行動力に共鳴する意識形成があり、苦しくとも働き甲斐のある職場となっています。職員の向上心も高く、これに応える研修も充実しています。施設内にカフェを設けて職員間のコミュニケーションの活性やストレスの緩和を図っています。 ■子どもに関する養育・支援の記録は電子化され、共有と活用が図られていますが、これと並行して「エピソードノート」に、子どもたちの「いいところ」を書きとめて職員間で回覧し、子どもを肯定的に受け止めています。 ■子どもが逞しく成長して卒園後に社会において自立した生活を送ることができるよう、施設では家庭的な生活環境の中で子どもの発達の状況に応じて遊びや学びの場を保障し、かつ基本的な生活習慣を確立するとともに、それぞれの最善の利益に叶った進路の自己決定ができるよう、情報提供と社会定見機械、相談、経済的援助など、立体的な支援体制を講じています。 ■食事は各家ごとに職員が工夫を凝らして調理し、子どもたちは家庭的な雰囲気の中で談笑しながら食事を楽しんでいます。 ■居室は全個室でそれぞれ思い思いに机等のレイアウトを施しています。独立した小舎の内外の飾り付け、とくに屋外の花木は子どもたちが創意工夫を凝らして快適な生活環境を主体的に創っています。 ■暴力やいじめのない生活づくりをスローガンとして、施設は組織的な体制で適切に対応し必要に応じて心理的支援も施しています。一方子どもたちは各家ごと、各年齢層ごとに子ども会を結成し、各子ども会代表からなる全体会を中心に、皆で話し合って生活を守る強い自治活動の基盤を形成しています。 【改善を求められる点】 ■中長期計画やこれに基づく単年度の事業計画は、可能な限り目標の数値化により昇華が行えるようにすることが求められます。また、子どものの主体的な参加をさらに促すために、事業計画の主要な部分について子どもにもよくわかるよう資料化して周知を図ることが大切です。 ■事業の特性や施設の小規模単位化は人事考課や総合的人事管理を難しくしていますが、職員が安心して業務に意欲をもって取り組めるよう、適切な人事管理の仕組も必要です。住込み制における職員の休憩・自由時間への配慮も期待します。 ■火災や多発する多様な自然災害等に対して子どもや職員の安全を図ることは当然ですが、加えて事業を安定して継続していくための平素からの備えや訓練が欠かせません。また、コロナ禍のような新しいタイプの自然災害に対しても、そのために抑制され続けてきた取組の再開や継続に向けた靭性ある事業計画が求められ値ます。 ■小舎での家庭的な日常生活の中で性をタブー視しない養育が図られていますが、子どもの年齢や発達の状況に応じた性教育カリキュラムを用意して、計画的な性教育が施されることを期待します。 |
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【7】第三者評価結果に対する施設のコメント | 先日は お忙しい中遠路足を運んで下さり 本当にありがとうございました。 また 丁寧に温かい評価をしてくださったことも本当に感謝しております。 頂いた結果を 真摯に受け止め みんなで話し合いも進めながら 改善できるところは 改善する努力をしていきたいと思います。また 色々お力をお借りするかもしれませんがその時はよろしくお願いいたします。 |