社会的養護施設第三者評価結果 検索

のぞみ

【1】第三者評価機関名 (有)保健情報サービス
評価調査者研修修了番号 SK2021215
鳥取県福-224
鳥取県福-230


【2】種別 母子生活支援施設 定員 20世帯
施設長氏名 福田 眞弓 所在地 鳥取県
URL http://aikoukai.sakura.ne.jp/nozomi/index.html
開設年月日 1951年08月05日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 愛光会
職員数 常勤職員 11名 非常勤職員 8名
有資格職員 母子支援員 4名 少年指導員 2名
個別対応職員 2名 保育士  1名
心理療法担当職員 2名 調理員 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 居室(2DK)12室、居室(1DK)8室 (イ)設備等 事務室1室、保育室1室、相談室2室
(ウ) 集会室1室、宿直室1室 (エ) グランド1面、庭園(芝生化)1面、緊急通報装置、消火器
【3】理念・基本方針 理念
私たちは、キリスト教の精神に基づく愛と奉仕の心を大切にして、次のことに重点を置きながら利用者の総合的な支援を行うと共に、地域に根ざした施設づくりに努めます。

1.利用者の人権と意向を尊重し、一人ひとりを大切に支援すること。
2.利用者が、心身ともに健やかに育っていくこと。
3.利用者が、自立した日常生活・社会生活を営むことができるように利用者の能力を踏まえた支援を行なうこと。

基本方針
私たちはキリスト教精神に基づき以下のことを大切にしながら支援を行ないます。
1.安心安全
2.あるがままに受け止める
3.自立につながる支援
4.繋がりを大切にする
5.地域貢献
【4】施設の特徴的な取組 1.子どもの権利擁護の視点
  すべての子どもたちが生活を保護され、愛護され、人として尊ばれることが、当然の
こととして保障されるように支援を行う。子どもにとって最善の利益が保障されることを目的とする。

2.保護者を支える支援
  親の主体性を尊重する。保護者とともに、保護者を支える支援を行う。

3.回復を目指した支援
  虐待体験、不適切な養育体験を経験して入所している児童が増加している。専門的  
 ケアに繋げつつ、施設での生活で大切にされる経験をしながら、安心感や自信、人への信頼感、自己肯定感を取り戻す支援を行う。

4.地域の子育てに貢献
  養育に関する専門的な知識・技術に基づき、施設機能を地域で暮らす子育て世帯に提供するため、自治体や関係機関との連携により以下のサービスを提供している。
  学習支援 休日保育 養育相談 緊急時の受け入れ

5.子どものパーマネンシー保護の観点に立った家庭的養育を行う。
【5】第三者評価の受審状況 2023年12月29日(契約日)~ 2024年03月15日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和元年度
【6】総評 ◇特に評価の高い点

◆全国母子生活支援施設協議会の3つの柱を基に更なる多機能化・高機能化に取り組まれています。
 ①「全ての子どもが希望をもって生まれ育つ社会に」産前・産後支援
 ②「地域における子育て世帯の支援拠点として」アフターケアを含む地域支援
 ③「分離しない支援からつながりの回復をめざして」親子関係再構築支援
 特にアフターケアについては自立支援担当職員を配置され、永続的な支援が行えるよう取組まれています。

○職員が更なる支援の質の向上を目指し、積極的な資格取得に取り組まれ法人もその成果に対して、一時的な手当てではなく等級を上げることにより給与・賞与まで反映できるような仕組みを作られ、職員の働くモチベーションを上げる取り組みが行われています。

◆母子生活支援施設としての専門性を活かした、地域交流と地域貢献
地域貢献として、自治体等からの人権擁護講演要請への対応等、関係機関との円滑な連携が行われています。
また、地域のひとり親家庭の児童や特別に事情により支援が必要な児童への「子ども学習支援」の取り組みが自治体の協力も受けながら行われています。
更に、ひとり親家庭を対象とした子どもの居場所づくりとして「のぞみおやこ食堂」が開設されています。

◇改善を求められる点

●現在、ロールプレイもされながらフローチャート(手順)を作成されており、事故対策研修も実施されていますが、事故対応の分かりやすいマニュアルの整備に期待します。

●従来より取組まれていた性教育に対する学習体制がコロナ禍の影響で中断している場面もあります。
大切な命にかかわるテーマですので、親子でも学ぶ機会を持ち、正しい知識が伝わるよう、研修等再開に期待します。
【7】第三者評価結果に対する施設のコメント この度、第三者評価を受審するにあたり、当施設の運営方針や理念を説明する機会を得たことに感謝します。本評価のコメントには、文書だけでなく直接現場に赴いての調査ならではの見立てが随所に反映されています。そして、それらのコメントは、私たち施設職員が自ら施設の取り組みを客観的に捉えることに大いに役立ちます。
 これで3回目の受審となりますが、評価事業の結果をふまえ改善を行ってきた成果が見えてきました。評価いただいた点はさらに向上させ、努力すべき点については具体的に改善計画をたてて取り組み今後の事業運営に活かします。
 母子生活支援施設は、地域にある社会的養護の施設として、唯一子どもと保護者双方の支援を行ってきた施設です。当施設は、この特徴を活かし、子どもと女性、子育て世帯を支援するという重要な社会的使命を果すべく今後も研鑽と努力を重ねてまいります。
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