社会的養護施設第三者評価結果

公徳学園

データ登録日 2026年05月18日
【1】第三者評価機関名 (特非)ニッポン・アクティブライフ・クラブ ナルク福祉調査センター
評価調査者研修修了番号 SK2025045
SK2025033



【2】種別 児童養護施設 定員 45名
施設長氏名 山田 祥隆 所在地 大阪府
URL https://koutokugakuen.org/
開設年月日 1923年11月15日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 公徳会
職員数 常勤職員 27名 非常勤職員 10名
有資格職員 社会福祉士 4名 臨床心理士 2名
看護師 1名 栄養士 1名
保育士 12名 児童指導員 11名
施設設備の概要 (ア)居室数 36室 (イ)設備等
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 基本理念: 「仏教の慈悲の精神」のもと、子どもたちの人格を尊重し安心感が得られる生活の中で、社会の健全な一員として自立を計れるよう生活創造と自己実現への援助を行う事を理念として掲げる。また、昨今の情勢に鑑み、より家庭的な環境での養育を目指し、「子どもに寄り添い子どもとともに歩む」養育を行う。指導指針としては、自分の生活と心を大切にする子ども・仲間の生活と心を大切にする子ども・主体的に生きる力を持つを子どもを目指す。
【4】施設の特徴的な取組

・施設の小規模化・小舎化に向けた建て替え準備と共に、施設定員の縮小を進めている。
・建て替え前の今ある建物の中で、子どもたちの部屋の個室化、少人数化を工夫して進めている。
・小規模グループでは、家庭的雰囲気を醸し出すために、グループごとに献立を作成し、食事準備、食事をしている。また、中舎グループにおいても、先々の小規模化へ向けて週に一度、グループ内で調理、食事をしている。
・法人理事長を兼務する施設長に代わって、リーダー職員たちの広範な施設運営への頑張りが施設の支えとなっている。リーダー職員に勤続年数20~30年の経験豊富なベテランを数名配置し、子どもの生活支援・家庭支援・職員の指導・育成全般を力強く牽引している。

【5】第三者評価の受審状況 2025年07月19日(契約日)~ 2026年05月13日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和4年度
【6】総評

(設立)
・大正12年11月、観音寺住職山田霊祥氏が少年審判により保護が必要とされた少年を養育するための施設として「大阪少年公徳学園」を東大阪市に設立し、昭和26年児童福祉法による養護施設に転換するとともに、同27年に社会福祉法人に改組している。施設長は代々住職が務めている。また、昭和45年に社会福祉法人公徳会に名称変更(以下、「法人」という。)するとともに、保育所「マーヤ保育園」を同地域で開設している。

(児童養護施設として、家庭的環境を保持するための小規模化・多機能化に向けて)
・小規模化・多機能化に向けて、近い将来に施設の全面改築を計画している。
・家庭的養護への対応として、当面は子どもの入所定員を減らしており、空き部屋を利用して子どもの居室を個室化しようと工夫をしている。
・近隣2市と委託契約を結び、レスパイトや家族の入院、出産等に対応する子育て短期支援事業(ショートステイ)を行っている。

(特に評価の高い点)
・中・長期事業計画、単年度事業計画、事業報告について、基本方針・施設整備・施設運営・職員研修・地域共生等の主要な項目ごとに実施状況の概要が記述され、ホームページ等での情報公開、施設での記録の保存が適正に行われている。
・職員の資質向上のための階層別職員研修計画も、研修内容・目指すスキルアップの目的を明確にした形で立案され、階層ごとに研修受講の割り当て、研修記録の作成・伝達研修での活用等も確実に行われている。
・ベテランのリーダークラスの職員が高いスキルと長年の経験を活かして業務運営全般を安定的に担っており、支援計画の振り返り・改善にも強いリーダーシップを発揮している。子どもたちの生活しやすい環境の維持につながっている。
・高校卒業後の進学先に介護専門学校を希望する児童もおり、将来目標を明確に持った成長につなげる支援の仕組みができている。
・元々は中舎施設であるが、工夫して個室化を図るなど、子どものプライバシーを守る努力をしている。
・少人数グループでの生活の中、担当職員が年1回「生活能力調査表」を用いて、子ども一人ひとりの基本的生活習慣・健康・経済観念・社会性・自己確立・対人関係・学習等の項目ごとに社会規範や生活技術の達成度を詳細に確認し、毎年の支援計画の策定・見直しに反映する仕組みができている。

(改善が求められる点)
・施設の基本的な運営方針・行動規範の職員への伝達、養育・支援の充実に向けたPDCAの取組、職員の自己評価や定期的な面談等への施設長の主体的な関わり、施設運営面へのリーダーシップのさらなる発揮を期待する。
・大阪府の補助金を活用した職員増強、施設の高機能化・多機能化の検討を進め、現在、さらに充実した養育環境・働きやすい施設となることを期待する。
・子どもたちが職員を「先生」付けで呼んでいる姿が散見されるが、家庭的な養育環境を推進していくうえでは最適ではないと考えられる。施設は職員の努力で温かさ・快適さが維持できている状況であるので、この点の改善を期待する。
・施設のパンフレット類が更新されておらず、施設の定員、施設の役割等、現在と相違する箇所が見受け見られるので、早急な対応を望む。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント ・受審結果を受け、①早急に改善できるところ②短期で改善に向けて検討していくべきところ③中長期で改善に向けて検討していくべきところを精査し、より子どもたちの養育が質の高いものになるようにしていく。子どもたちの最善の利益を追求すべく施設運営を行っていく。