社会的養護施設第三者評価結果

神戸真生塾

データ登録日 2026年02月16日
【1】第三者評価機関名 (一社)あいおらいと
評価調査者研修修了番号 SK2025056
SK2024056
SK2025055
SK2024054

【2】種別 児童養護施設 定員 65暫定定員49名
施設長氏名 上杉 徹 所在地 兵庫県
URL https://www.kbshinsei-j.org/
開設年月日 1980年05月23日 経営法人・設置主体 社会福祉法人 神戸真生
職員数 常勤職員 34名 非常勤職員 4名
有資格職員 社会福祉士 4名 児童指導員 5名
保育士 16名 臨床心理士 1名
栄養士 5名 調理員等 3名
施設設備の概要 (ア)居室数 37部屋 (イ)設備等 多目的ホール
(ウ) プール (エ) リフレッシュルーム
【3】理念・基本方針  児童養護施設神戸真生塾では「愛の実践」ルカによる福音書 10章25節~37節のイエスのたとえ話を実践するために、子どもに寄り添う思いを根底に、技術と知識を身に付けて向き合ってきています。この様に「聖書の中に示されたイエスの姿」は当時、社会的な弱者と呼ばれた「子どもたちや、高齢者、障がいを持つ人々、難病を持つ人々」たちに寄り添い、様々な癒しの業を行ったこと、私たちはこの様なイエスの実践が現代の社会福祉の実践モデルであり、我々もその通りに行うべきと考えています。
 キリスト教の精神に基づき養育を必要とする児童に対し、独立心を損なうことなく、正常な社会人として生活できるように援助する事を目的とし、特に児童に欠くことのできない家庭的処遇に留意し、児童の心身が健やかに成長することを助ける。
基本方針
(1)明るく温かい家庭的な生活を通して、児童の心身共にすこやかな成長を支援し、自立心を培う。
(2)児童の健全育成のために家庭と教育、保健、医療などの社会資源との調整を図り早期の家庭復帰と社会的自立を支援する。
(3)地域の人々と共に福祉を考え、子どもたちの生活空間と夢を拡げるために、質が高く多様なサービスを地域にも提供する。そのために積極的に情報公開を行い、地域社会の福祉向上に貢献する。
【4】施設の特徴的な取組

 神戸真生塾では、子どもたち一人ひとりが安心して成長できる環境づくりを大切にしています。日常生活では、掃除・調理・洗濯などの家事業務を通じて、生活習慣や自立心の育成を支援しています。また、キャンプや納涼大会、クリスマス会などの施設内行事を企画・運営し、子どもたちに楽しい思い出づくりの場を提供しています。
 保護者や親族や親子間の関係調整にも力を入れ、同法人の子ども家庭センターや学校との連携を通して、家庭・地域と一体となった支援を行っています。さらに、家庭養護促進協会や里親との連携により、子ども一人ひとりに最適な養育環境を整えています。
 さらに、地域の社会的養護の支援として、一時保護やショートステイに取組むほか、退所した子どもへが安心して過ごせる生活基盤を提供しています。また、学生実習生や里親研修の受け入れ、企業への職場見学・就労体験の実施、就労体験報告会の開催などを通して、学びと体験の場も広く提供しています。私たちは、子どもたちの健やかな成長と豊かな未来を支えるため、地域と共に歩む施設です。

【5】第三者評価の受審状況 2025年09月01日(契約日)~ 2026年02月06日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和4年度
【6】総評

<評価の高い点>
1 風通しの良い組織作り
 令和6年度から神戸真生塾では「風通しの良い組織作り」を目標に掲げ、職員同士が対話できる環境づくりに取組でおり、同法人の他の施設と「接遇研修」を開催し、職員が一丸となって子どもを中心とした関わり方を学んでいる。
 また、令和7年度においても継続的に新任・ベテランや職種の違いに関わらず意見を出しやすい雰囲気を維持し、カンファレンスや会議を通じて組織力を高め、ハラスメントや誤解を招く言動の防止に努め、風通しの良い組織作りに取組んでいる。

2 こどもの暴力防止「No Hit Zone」と思いやりの取組
 施設では、令和3年度から「No Hit Zone」を提唱し、こどもと職員に対して「①たたかないでことばでいう。 ②やさしくいう ③あいてがわるくても、たたかない」という行動指針を周知することで、暴力や暴言の抑止に取組でいる。また、性教育委員会を設置し、職員が作成した「心と体の勉強会(ここから会)」を10年以上継続して実施するなど、施設独自のこども成長や相手を思いやる支援に努めている。

3 地域と連携した養育支援
 神戸真生塾は、乳児期から退所後の自立支援まで、同法人が運営する小児科や児童家庭支援センター、保育所等と連携しながら、より充実した養育支援の提供を行うことができる環境となっている。また、地域との交流も積極的に推進しており、神社の祭りやスポーツ活動への参加、施設内のプレイルームやゲストルームの開放など、こどもたちが地域の中で多様な体験を重ねられる環境が整えられている。

<今後に期待する点>
1 期待する職員像と職員育成
 神戸真生塾では、期待する職員像として「人が好きであること」「人と関わることが好きであること」を掲げ、人材育成を行っている。また、援助の基本姿勢として、「養育マニュアル」を基本とした「事業管理評価シート」に取組み職員が共通理解のもと業務に携わる体制が整備されている。しかし、それらを確認する、中間面接や進捗状況の確認が行われておらず、今後、職員一人ひとりの育成に向けた目標等の管理が必要である。

2 こどもの権利擁護について
 施設では、こどもの権利を明確にするため「こどもの権利ノート」を活用し、職員とこども双方への権利意識が図られている。しかし、権利擁護に関する具体的な研修や職員間で検討・共有する機会が定期的に設けられていない。今後は、事例検討や共有の仕組みの整備を行い支援の充実に期待する。

3 こどもへの苦情解決や意見表明の取組
 こどもが相談や意見表明を行う際に、複数の方法や相談相手を自由に選択できることについて、こどもにわかりやすく説明した文書が作成されていない。また、アンケート等による意見聴取の取組は十分とはいえない。
今後は、苦情解決や意見表明の仕組みをわかりやすく説明した掲示物の作成・掲示、また、意見を表明しやすい環境の充実を図ることで、こどもがより主体的に声をあげられる取組に期待する。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント  評価シートを基に丁寧に職員への聴き取りいただきまして、ありがとうございます。また、過分なお言葉での評価を頂戴しまして、ありがとうございます。今回の評価結果を受けてご指摘いただきました、項目については施設の課題として受け止めて、真摯に向き合っていきたいと思います。
 特に、理念・基本方針の周知については子ども・保護者・職員に対する繰り返し丁寧な説明を行うこと。
子どもの意見を聞きとりやすい環境に設備も含めて改善を進めていきたいと思います。子ども、保護者、職員と施設長が対話しやすい環境づくりが課題であるかと感じました。ありがとうございました。