社会的養護施設第三者評価結果

同仁会子どもホーム

データ登録日 2026年04月28日
【1】第三者評価機関名 (一社)Riccolab.
評価調査者研修修了番号 SK2021082
SK2024032



【2】種別 児童養護施設 定員 25名
施設長氏名 芳賀 英友 所在地 茨城県
URL https://doujinkai.or.jp/
開設年月日 2001年04月01日 経営法人・設置主体 社会福祉法人同仁会
職員数 常勤職員 23名 非常勤職員 1名
有資格職員 社会福祉士 2名 公認心理師 1名
保育士 10名 栄養士 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 7部屋 19名 / 6部屋 6名 (イ)設備等 鉄筋コンクリート構造2階建て 小規模グループケア
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 理念
合掌深敬の心(人権尊重)
①あなたのことを知っています
②あなたに関心があります
③あなたを必要としています
基本方針
①人権尊重 ②サービスの質向上 ③地域との連携協力
④コンプライアンスの徹底 ⑤説明責任の徹底
⑤関係業者との適正な契約関係構築 ⑦行政との連携・協力の促進
⑧人材育成、適切な人事・労務管理の実践
⑨公共的・公益的取り組みの推進 ⑩組織統治の確率
⑪財政基盤の安定化
⑫経営責任の明確化
 ・子ども一人一人が安心して生活できる人間関係と安全な環境
 ・子ども自らが主体的に生活に参加できる養育支援
 ・発達段階に応じた個別支援
 ・自立に向けた生活力と学習の向上
 ・子どもと保護者に寄り添った家庭支援
【4】施設の特徴的な取組

①開設時より家庭的養育を強く意識し、直接処遇職員による食材の買い出し・調理などの実践を続けている。
②スポーツ少年団、その他地域団体との積極的な交流。
③独自のプログラムによる「性(生)教育」を実践。
④地域の小・中学校と緊密な連携を図っている。学校運営協議会への参加。
⑤積極的な家庭支援を展開し、親子関係再構築を図っている。
⑥施設外、及び施設内における研修制度を充実させ、人材育成に力を入れている。
児童家庭支援センターや里親家庭、ファミリーホームなどと連携して、入所児及びその家庭支援だけでなく在宅家庭への支援を行っている。

【5】第三者評価の受審状況 2025年04月07日(契約日)~ 2026年01月13日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和4年度
【6】総評

◇特に評価の高い点
○「アセスメントシートの作成、自立支援計画の策定とそれらの見直しを2か月毎と高頻度で実行している」
こどもが入所すると、担当職員がA3用紙に情報が詳細に記されたアセスメントシートを作成している。これを基に担当職員が自立支援計画案を策定し、グループ会議で協議して、職員会議で周知している。自立支援計画の見直しは、2か月毎に行われているが、まずアセスメントシートの見直しから行っている。見直したアセスメントシートと前回の計画の評価を踏まえ、次の自立支援計画案を担当職員が策定し、グループリーダーに報告、相談する。そのグループ会議で協議し、職員会議で全体が共有する仕組みとなっている。

○「包括的性教育を取り入れた独自のプログラム(まるなかプログラム)を施設全体で継続的に実施している」
ユネスコがガイドラインを策定している「包括的性教育」を取り入れている「まるなかプログラム」を実施している。「まるなかプログラム」の教材は、職員が独自に作成している。以前に性加害事案があって導入したプログラムであるが、他者の尊重を基盤とする8つのコンセプトを網羅した包括的性教育の考え方は、性加害被害防止にとどまらず、こどもの健全育成に充分役立つ内容で構成されている。


◇改善を求められる点
●「地域分散化・小規模化の方針が明確になっているなか、実施計画の立案等により着実に実現していくことが期待される」
施設の建物の老朽化が進んでいることに加えて、養育単位の小規模化が難しく、同一敷地内の建物を増設する等により、こどもにとって家庭的で快適な空間の提供に取り組んでいる。さらに、近隣の中古物件を借り上げて地域分散化・小規模化を目指す方針が明確になっているため、実施計画を立案する等により、着実に実現していくことが期待される。

●「職員の業務負担感を解消するための具体的な対策を講じていくことが望まれる」
働きやすい職場となるために、年次有給休暇の取得奨励や給与アップ、風通しの良い職場作り等に取り組み、一定の成果がみられている一方で、日々の業務負担が多いことや、職員の作業スペースが十分とれないこと等が課題となっている。今後、記録業務の効率化を推進するとともに、職員が安心して事務作業ができる環境の整備や、のんびりと休憩できるスペースの確保等により、労働環境を向上させていくことが望まれる。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 「当施設は乳児院として出発した建屋を改修し平成13年からスタートした児童養護施設であり、開設当初より小規模運営と家庭的養育を強く意識して運営を続けて参りました。
昭和50年代建築の頑強な鉄筋コンクリート造りの施設の改修はなかなか困難であり、現在は地域分散化を目標に次期運営への過渡期を迎えております。ハード面は長年の当施設の課題であり、国の推奨する事業の動きも見守りながら次代への計画を進めて参りたいと存じます。
その一方で、丁寧な人材育成の体制や児童支援の協議体制の構造化、実践する性教育の質、地域連携の推進など、ソフト面での高評価を頂きましたことは大変ありがたく、職員の自信にも繋がるものと感じています。ありがとうございます。子どもの意見尊重や意見表明機会の確保といったいわゆるアドボケイトについては、これまで生活ベースに個別的な意見聴取や選択の反映に努めてきましたが、これからの時代に合わせたあり方について検討して推進して参りたいと存じます。引き続きご指導の程、よろしくお願いいたします。」