社会的養護施設第三者評価結果

臨海学園

データ登録日 2026年04月28日
【1】第三者評価機関名 (一社)Riccolab.
評価調査者研修修了番号 SK2021082
SK2024032



【2】種別 児童養護施設 定員 30名
施設長氏名 塩澤 幸一 所在地 茨城県
URL https://doujinkai.or.jp
開設年月日 1952年06月24日 経営法人・設置主体 社会福祉法人同仁会
職員数 常勤職員 34名 非常勤職員 7名
有資格職員 社会福祉士 1名 保育士 20名
臨床心理士 1名 児童指導員 7名
栄養士 2名 調理師 1名
施設設備の概要 (ア)居室数 26室 (イ)設備等 140,421㎡
(ウ) (エ)
【3】理念・基本方針 法人の理念は、「合掌深敬の心」を掲げて、子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、その人権を守っていくこととしている。施設では、このことを踏まえて、子どもの目線に立ち、子どもの意思を尊重して自立を促すこととし、家庭的な支援を目指している。

「子どもの人権を守る」という権利擁護の意識を常に持ちながら、対人援助サービスの基本であるS・G・N・Tを実践し、子どもが豊かな感性を涵養できるよう援助・支援する。
S(Smile)笑顔   常に笑顔で接する
G(Greeting)挨拶 常に明るくあいさつをする
N(Name)名前   必ず子どもの名前を呼ぶ
T(Thanks)感謝  子どもに「ありがとう」と言える場面を作る
【4】施設の特徴的な取組

同一建物内に乳児院を併設しているので、社会的養護に求められている入所児の継続的な支援を行える環境が整っており、日常的な交流も活発に行っている。また、児童家庭支援センターも併設しているので、施設の心理担当職員を中心として地域の療育事業や子育て支援等にも積極的に関わっている。

【5】第三者評価の受審状況 2025年04月07日(契約日)~ 2026年01月13日(評価結果確定日)
前回の受審時期 令和4年度
【6】総評

◇特に評価の高い点
○「意見箱の設置場所の工夫や定例の子ども会の開催等により、こどもが意見表明する機会を保障している」
こどもが施設に対する意見や要望等を表明しやすいように、意見箱を各ユニットの脱衣所に設置する工夫により、人目を気にせず投函できる環境を整えている。また、生活満足度アンケートの実施に加えて、子ども会議を毎月、各ユニットで開催したり、全体の子ども会議も定期的に開催する等により、こどもが意見表明する機会を保障している。表明された意見や要望等への対応を記録に残し管理するしくみも定着する中で、こどもファーストの生活となるように日々の養育・支援にあたっている。

○「本園が改築により小規模ユニット化され、地域にグループホームが新築され、より家庭的養育環境が整備された」
本園をユニット化のための改築し、家庭的養育の場となっている。見た目もきれいになり、整理整頓もされ使いやすくなっている。こどもが見える状態で、各ユニットの職員がオープンキッチンでそれぞれ調理して、出来立ての美味しい食事が提供されている。近隣地域に新しく建てられたグループホームは、更に住み心地も良いこどもが落ち着ける家庭的養育環境が整備されている。職員の意見を取り入れ、完成した家は快適な工夫が施され、職員もこどもも満足する安心感のある造りとなっている。こどもにとって安心感を与えるものは人的環境であるが、物的環境も大きく影響する要素となっている。

◇改善を求められる点
●「人事考課制度をキャリアパスや人材育成と連動させることにより、一層の組織力向上につなげていくことが期待される」
法人として職員の階層を明確にして事業概要等へ明示し職員へ周知していることに加えて、階層別の研修実施等で、求められる事柄の理解が進むように取り組んでいる。また、人事考課制度に基づき職員一人ひとりを評価するしくみも根付いている。ただし、人事考課制度とキャリアパスの流れが不透明なことや、人材育成のしくみと連動していない状況がうかがえる。今後、人事考課制度をキャリアパスや人材育成に結び付ける形で運営することで、より組織力を高めていくことが期待される。

●「性に関する問題が生じる前に、体系化された性教育の確立が望まれる」
日常生活の中で性教育を意識した関わりを持つようにマニュアルを定めているが、体系化された性教育は確立されていない状況となっている。児童養護施設内での性に関する問題は全国的に生じている中で、現在のところ当施設では生じていない状況となっている。なお、問題を未然に防ぐためにも性に関する教育に取り組むことが望まれる。同法人他施設で取り組まれている性教育プログラムも参考になるため、早急に検討し、より効果的な性教育が行われることを期待したい。

【7】第三者評価結果に対する施設のコメント 今回は、分園型小規模グループケアの設置後間もない時期での受審となりました。法人内でも初の設置であったため、実践のノウハウが不足する中での支援となり、分園だけでなく施設内での連携に注力した期間でもありました。そういった中で、今回の受審でも的確な評価とともに今後の課題や方向性などをたくさんご提示いただきました。ありがとうございました。
これからの人材育成や定着についての考え方、目指す家庭的な支援とはどういったことかなど、新たな展望をもとに検討・改善を進めていく機会としていきます。また、改めて当施設の強みに気付く機会もいただくことになりました。職員一同、更に精進して参ります。
今後もこどもたちの明るい将来を信じ、こどもファーストの意識を以て施設運営と支援の質の向上に努めていきたいと思います。ありがとうございました。